八上 DICOM ツール集 / YAKAMI DICOM Tools ver. 1.1.3.0 Copyright (C) Masahiro YAKAMI 2011. All rights reserved. ================================================================================ 出力ファイルのPathの指定の仕方 ================================================================================ 目次 ● 出力ファイルのPathの指定の仕方 ● コマンド一覧  ◯ 基本コマンド  ◯ タグコマンド  ◯ 文字列処理コマンド ================================================================================ 出力ファイルのPathの指定の仕方  DICOM Converter や Folder Renamer や File Mover で出力ファイル名を指定すると、 DICOM ファイルの内容に応じて 出力ファイル名や出力パス名を自在に変更・設定する ことが出来ます。  出力ファイル名の指定の仕方は、コマンドとその引数を {} で囲んで指定するという ものです。例えば、 (0010, 0020) というタグの内容をフォルダ名にするならば、 以下のようなものになります。 例: {ODIR}\{TAG 0010 0020}\{FILE}  ここで、 "ODIR" は出力先として指定されたフォルダ、"TAG 0010 0020" は (0010, 0020) というタグの内容(DICOM 規格で患者IDと定められている)、 "FILE" は元のファイル名を表します。コマンドは | でつなげて複数指定することも 出来ます。例えば、患者IDの前後に含まれている空白を削除するには、 "TRIM" という コマンドを使って次のように指定します。 例: {ODIR}\{TAG 0010 0020|TRIM}\{FILE} ================================================================================ コマンド一覧  コマンドとその引数をスペースで区切って指定します。コマンドの一覧は以下の通りです。 引数は半角スペース1文字で区切って指定します。  なお、例として次の状況を想定します。 変換元ファイルの基準となるフォルダ:D:\dicom-in 変換元ファイル名:D:\dicom-in\aaa\bbb\ccc.dcm 出力先フォルダ:D:\dicom-out DICOM ファイル内で指定されている患者氏名(0010,0010): Myouji Namae DICOM ファイル内で指定されている患者ID(0010,0020):1234567 ● 基本コマンド (DICOM ファイルの内容に関係なく決まる値を取得するコマンド) ODIR 書式:ODIR 説明:「出力先フォルダ」として指定されたフォルダ 使用例:{ODIR} 結果例:D:\dicom-out 注意:Folder Renamer では、結果は空白となります。 RDIR 書式:RDIR 説明:「変換元ファイルの基準となるフォルダ」として指定されたフォルダを基準とした、 変換元ファイルの相対パス 使用例:{RDIR} 結果例:aaa\bbb\ 注意:Folder Renamer では、結果は空白となります。 FILE 書式:FILE 説明:変換元ファイル名 使用例:{FILE} 結果例:ccc.dcm 注意:Folder Renamer では、結果は空白となります。 FILENAME 書式:FILENAME 説明:変換元ファイル名(拡張子を除く) 使用例:{FILE} 結果例:ccc 注意:Folder Renamer では、結果は空白となります。 FILEEXT 書式:FILEEXT 説明:拡張子 使用例:{FILEEXT} 結果例:.dcm 注意:Folder Renamer では、結果は空白となります。 ● タグコマンド (DICOM ファイルの内容に応じて決まる値を取得するコマンド) TAG 書式:TAG {グループ番号} {タグ番号} 説明:DICOM ファイル内の指定されたタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{TAG 0010 0020} 結果例:1234567 PTNAME 書式:PTNAME 説明:DICOM ファイル内の患者名のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{PTNAME} 結果例: Myouji Namae PTID 書式:PTID 説明:DICOM ファイル内の患者IDのタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{PTID} 結果例:1234567 PTBIRTH 書式:PTBIRTH 説明:DICOM ファイル内の患者誕生日のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{PTBIRTH} 結果例:19750131 PTSEX 書式:PTSEX 説明:DICOM ファイル内の患者性別のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{PTSEX} 結果例:M PTAGE 書式:PTAGE 説明:DICOM ファイル内の患者年齢のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{PTAGE} 結果例:64Y STDATE 書式:STDATE 説明:DICOM ファイル内の検査日のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STDATE} 結果例:20080325 STYEAR 書式:STYEAR 説明:DICOM ファイル内の検査日のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STYEAR} 結果例:2008 STMONTH 書式:STMONTH 説明:DICOM ファイル内の検査日のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STMONTH} 結果例:03 STMDAY 書式:STMDAY 説明:DICOM ファイル内の検査日のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STMDAY} 結果例:25 STMODAL 書式:STMODAL 説明:DICOM ファイル内のモダリティーのタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STMODAL} 結果例:CT STID 書式:STID 説明:DICOM ファイル内の検査IDのタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STID} 結果例:1 SEID 書式:SEID 説明:DICOM ファイル内のシリーズ番号のタグの内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{SEID} 結果例:3 ACID 書式: ACID 説明: Acquisition ID in DICOM header in text format. 使用例: {ACID} 結果例: 3 INID 又は INNUM 書式:INID 又は INNUM 説明:Image number in DICOM header in text format. 使用例:{INID} 又は {INNUM} 結果例:15 STUID 書式:STUID 説明:DICOM ファイル内の Study Instance UID (0020, 000D) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STUID} 結果例:1.2.392.200036.9123.100.19.1.5.57460649552.20061012115332.1 SEUID 書式:SEUID 説明:DICOM ファイル内の Series Instance UID (0020, 000E) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{SEUID} 結果例:1.2.392.200036.9116.2.6.1.48.1215677236.1160708449.981157 INUID 書式:INUID 説明:DICOM ファイル内の SOP Instance UID (0008, 0018) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{INUID} 結果例:1.2.392.200036.9116.2.6.2.48.1215677236.1160709458.203356 ACCN 書式:ACCN 説明:DICOM ファイル内の Accession Number (0008, 0050) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{ACCN} 結果例:163870372034534 STDESC 書式:STDESC 説明:DICOM ファイル内の Study Description (0008, 1030) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{STDESC} 結果例:head SEDESC 書式:SEDESC 説明:DICOM ファイル内の Series Description (0008, 103E) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{SEDESC} 結果例:t1_se_3mm SQNAME 書式:SQNAME 説明:DICOM ファイル内の Sequence Name (0018, 0024) の内容を読み込んでテキスト形式で返します。 使用例:{SQNAME} 結果例:*se2d1 ● 文字列処理コマンド (既に取得された値を加工するコマンド) TRIM 書式:TRIM 説明:| で渡された文字列から、前後の空白文字を削除します。 使用例:{TAG 0010 0010|TRIM} 結果例:Myouji Namae TRIMSTART 書式:TRIMSTART 説明:| で渡された文字列から、前の空白文字を削除します。 使用例:{TAG 0010 0010|TRIMSTART} 結果例:Myouji Namae TRIMEND 書式:TRIMEND 説明:| で渡された文字列から、後の空白文字を削除します。 使用例:{TAG 0010 0010|TRIMEND} 結果例: Myouji Namae SUBSTRING 書式:SUBSTRING {開始位置} {抽出文字数} 説明:| で渡された文字列のうち、{開始位置}から{抽出文字数}を抜き出します。  なお、先頭は 0 文字目として数えます。 使用例:{TAG 0010 0010|SUBSTRING 1 6} 結果例:Myouji RSUBSTRING 書式:RSUBSTRING {開始位置} {抽出文字数} 説明:| で渡された文字列のうち、後ろから数えて{開始位置}から後ろに向かって  {抽出文字数}を抜き出します。なお、最後の文字を 0 文字目として数えます。 使用例:{TAG 0010 0010|RSUBSTRING 5 5} 結果例:Namae REPLACE 書式:REPLACE {置換前} {置換後} 説明:| で渡された文字列に対して、{置換前} の文字列があればそれを{置換後}に置き換えます。 使用例:{TAG 0010 0010|REPLACE Na O} 結果例: Myouji Omae ELIM 書式:ELIM {対象文字列} 説明:| で渡された文字列に対して、{対象文字列} の文字列があればそれを削除します。 使用例:{TAG 0010 0010|ELIM yo} 結果例: Myji Namae LEFTOVER 書式:LEFTOVER {規定文字列} 説明:| で渡された文字列で、 {規定文字列} を左寄せで上書きします。 使用例:{TAG 0010 0020|LEFTOVER 0000000000} 結果例:1234567 00 RIGHTOVER 書式:RIGHTOVER {規定文字列} 説明:| で渡された文字列で、 {規定文字列} を右寄せで上書きします。 使用例:{TAG 0010 0020|RIGHTOVER } 結果例:001234567 TOUPPER 書式:TOUPPER 説明:| で渡された文字列で、英小文字のものがあれば大文字に置き換えます。 使用例:{TAG 0010 0010|TOUPPER} 結果例: MYOUJI NAMAE TOLOWER 書式:TOLOWER 説明:| で渡された文字列で、英大文字のものがあれば小文字に置き換えます。 使用例:{TAG 0010 0010|TOLOWER} 結果例: myouji namae INITIAL 書式:INITIAL 説明:| で渡された文字列をイニシャルに置き換えます。 使用例:{TAG 0010 0010|INITIAL} 結果例: M.N.