近年の医師不足、勤務医の負担増、遠隔地関連病院への人材確保の難しさ、 これら社会共通の問題点は当教室としてももちろん例外ではありません。
解決策のひとつとして、遠隔画像診断によるサポートは有力な手段となりえます。
他大学ではNPO組織もありますが京都大学では諸事情のため難しく、 替わって同門医師がセンター長としてビジネス全般を管理する企業を独自に立ち上げることとなりました (詳細については
http://www.promed.jp/)。
事務所兼読影センターは大学近く(河原町丸太町)に設置し、 読影は大学院生及び他院赴任中の医師等が行い、 センター長が読影の質をコントロールし診療の再教育をかねるというモデルをとっています。
この遠隔画像診断システムを幅広く運営することにより、
- 関連病院のサポート(質の高い読影の常時維持)と若手医師の遠隔地赴任負担の軽減を両立。
- 大学での研究と並行し、優れた若手臨床医師育成へのインセンテイブ形成。
- 救急症例読影など、一施設では困難であることをチームとして解決。
- 関連病院にとどまらない、様々な形での地域医療への貢献。
- 子育て中の女性医師支援等、医師の生き方の多様性に対応。
といった、諸目標を一歩づつ達成していきたいと考えています。