京都大学大学院医学研究科
放射線医学講座 (画像診断学・核医学)
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2024/04/04
子安翔先生がGakken秀潤社発行の『画像診断』にて第29回 「画像診断」MVP賞を受賞しました!
2021/06/17
子安翔先生が
第50回頭頸部・胸部画像研究会
にて
最優秀発表賞
を受賞しました!
2020/04/01
子安翔先生が 2019年度 武田科学振興財団 医学系研究助成に採択されました。
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研究メンバー
代表:
子安翔
(放射線部 助教)
山本憲
(講師・医学教育・国際化推進センター兼任)
飯間麻美
(助教・iACT兼任)
研究テーマ
頭頸部領域は複雑な解剖学的構造を有し、CT、MRI、超音波、PET、とあらゆるイメージング手法を用いて臨床・研究に貢献しています。疾患カテゴリーも、頭頸部癌に代表される腫瘍性疾患から、聴覚器、喉頭といった、微細な構造の評価を期待される機能性疾患、そしてアレルギー、感染症などの炎症性疾患まで多岐にわたり、画像検査が重要な領域です。 臨床面では、週一回の耳鼻咽喉科・頭頸部外科との合同カンファレンスに参加し、術前の治療方針決定や、診断に難渋している患者さんについてディスカッションを行っています。 研究面では、頭頸部領域でも急速に普及しつつある拡散強調MRIを主体とした研究を先駆的に行ってきました。特に頭頸部においては拡散強調画像の歪みが大きいことが問題でしたが、歪みに強いreadout segmented EPIという撮影手法を用いると、解剖構造の描出や病変評価の向上に役立つことを示しました。(図1-3)(
Iima et al, AJNR Am J Neuroradiol 2012;33 (7) 1321-5
.
Koyasu et al, Eur Radiol. 2014;24(12):3088-96
.)また、拡散時間等の撮影条件を変更することにより生まれる新たなコントラストが、頭頸部腫瘍の良悪鑑別に有用である可能性についても発表しました(図4)(
Iima et al. J Magn Reson Imaging. 2019;50(1):88-95
.)。
図1
頭頸部領域を模した竹輪型の均一なアガロースゲルファントムの拡散強調画像の例。通常(右)ではアーチファクトで形態学的な歪みが強く生じているが、それのみならず辺縁部での信号上昇が生じている。readout segmented EPIの拡散強調画像(左)では、形態学的な変化と信号の不均一化が大幅に改善されている。(
Koyasu et al, Eur Radiol. 2014;24(12):3088-96
.)
図2
頭頸部の冠状断での拡散強調画像の例(解剖画像とのfusion)。通常(右)では耳下腺や頸部リンパ節など、皮膚表面や外耳道に近い部分では画像のゆがみが強く、信号値もアーチファクトの影響が強い。readout segmented EPIの拡散強調画像(左)では、大幅に改善されている。(
Koyasu et al, Eur Radiol. 2014;24(12):3088-96
.)
図3
頭頸部の矢状断拡散テンソル画像。通常(右)では描出困難な白質路が readout segmented EPIの拡散強調画像(左)で描出されている。(
Iima et al, AJNR Am J Neuroradiol 2012;33 (7) 1321-5
.)
図4
歯肉癌のADC(見かけの拡散係数)マップ(解剖画像とのfusion)。短い拡散時間(左)と長い拡散時間(右)でADCの値は大きく変化する。
動画1
また近年は、圧縮センシングを用いたシネMRI撮像法による咽頭喉頭周囲筋群の動態評価にも新たに取り組んでいます。
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