講座紹介
Course introduction

泌尿生殖系グループ

研究メンバー

  • 代表: 木戸 晶
  • 木戸 晶(助教)
  • 森畠 裕策(特定助教)
  • 倉田 靖桐(特定病院助教)
  • 樋本 祐紀(特定病院助教)
  • 尾谷 智史(大学院生)
  • 松本 優香(大学院生)

研究テーマ

産婦人科(女性骨盤)・泌尿器科領域の画像診断を担当しています。これらの領域の疾患は一般には症例が限られていることが多いのですが、 当科では大学病院ならではの豊富でバラエティに富んだ症例があり、勉強するには最適の場所といえます。とりわけ女性骨盤のMR画像領域では、 この領域のパイオニアとして富樫かおり前教授および河上聡先生(現・京都プロメド株式会社)により研究を開始した1986 年以来25年にわたっての1万4千症例を越える(2013年5月現在)、世界的にみても貴重といえる膨大な症例の蓄積があり、 こうした経験にもとづいて質の高い診断を目指しています。泌尿器科領域のMRIも当大学では婦人科同様の歴史があり、膨大かつ多彩な症例の蓄積があります。
cine MRI画像(クリックで動画再生, 985kB)
図1:cine MRI画像(クリックで動画再生) Periovuratory phaseの子宮のcine画像です。内膜の形状および内膜直下の筋層の低信号部分(黒い帯状の部分Junctional zone)が、実はdynamicに変化していることがわかります。
図2:骨盤部MRI融合画像
図2:骨盤部MRI融合画像(クリックで拡大) 骨盤部水平断MRI T2強調画像と拡散強調画像を重ね合わせて表示した画像。再発左尿管癌の症例。小さくてT2強調画像だけでは見えにくかった腫瘍が拡散強調画像では高信号として描出され(赤~黄色の部分)、検出に役立っています。
臨床とのかかわりも活発で、週に一度、各診療科との間で院内カンファレンスを行っています。 これもまた30年来、欠かすことなく続いています。次々と新たな症例が来ますので、その都度、画像の見直しは欠かせません。そこで、婦人科疾患については 毎週、大学院生と共に最近経験した症例の画像レビューも行っています。 大学院生や意欲的な研修医にはどんどん勉強してもらい、 将来これらの分野の診断をリードしていける専門家の育成を目指しています。 現在、当グループには4人の大学院生が所属しており、上記のような臨床への関わりをもちつつ、将来役に立つ画像診断をみすえてスタッフと一緒に研究に取り組んでいます。 研究に関しては、MRIを中心として最新の診断機器・技術を利用して、独創的もしくは臨床に役に立つような研究課題に取り組んでいます。女性骨盤領域では、子宮筋層の動き(蠕動・収縮)を cine MRIで描出することに初めて成功し(Nakai 2003)、 疾患への応用および定量化についての研究を継続しています。腫瘍の画像診断においては、長期にわたる多数の症例の蓄積を生かし、拡散強調像による長期予後の検討を進めています。また、腫瘍の血流評価が治療効果判定や長期予後予測に貢献しうるかどうかについても症例を蓄積しています。 近年は、産科領域に興味の高い大学院の先生達が主導で次々と胎盤の形態診断を積み上げ、現在、機能診断を臨床現場で役に立てる方法がないか、産科の先生方と一緒に模索しつつ検討を進めています。泌尿器科領域では、膀胱腫瘍の壁外浸潤を正確に評価するために拡散強調像を使ったより精度の高い画像診断を試みています。 現在進行中の研究テーマには、以下のようなものがありますが、これらに限らず新しいアイデアを取り入れた研究に取り組んでいく予定です。
  • 婦人科疾患における画像指標と治療経過・予後の関係
  • 幅広い年齢層・様々な疾患における子宮蠕動の観察
  • 胎盤疾患の画像所見の検討
  • 胎盤の血流・機能診断
  • 拡散強調像による膀胱腫瘍の診断精度の検討
画像指標
拡散テンソル画像
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